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インベスコオフィスJリートが正式にTOB反対を表明

インベスコオフィスJリートが正式にスターウッドキャピタルグループによるTOBに対して反対表明を2021年5月6日に発表しました。これで名実ともに対決姿勢が鮮明となりましたが、これからどうなっていくのか、考察していきたいと思います。

インベスコもスターウッドも選択肢が段々と限られてきている状況です。

スターウッドは更なるTOB価格の引き上げを行うか。

インベスコはグループ会社からの買取りをどこまで推し進めるのか。

インベスコオフィスリートが正式にTOB反対を表明

インベスコオフィスJリートが正式にスターウッドキャピタルグループによるTOBに対して反対表明を2021年5月6日に発表しました。これまでの経緯や考察は以下記事でも掘り下げておりますのでもしご興味があればご覧ください。

スターウッドがインベスコオフィスリートをTOB【外資ガチ対決】
インベスコオフィスJリートのスターウッドに対する第一手を発表
インベスコオフィスリートとスターウッドキャピタルそれぞれに動き

TOB価格引き上げ出てましたので追記しました:
スターウッドキャピタルがインベスコオフィスTOB価格引き上げ


TOB反対理由としては以下を上げています:

インベスコオフィスTOB反対理由

  • TOB価格がインベスコオフィスジェイリート投資口の価値に照らし合わせて不十分であること
  • 本TOBによる非公開化の目的に疑義があり、リートの価値、投資ぬ地の共同の利益を毀損する可能性が高いこと
  • 本TOBは強圧性を有する手法によりなされるものであり、投資主の意志を軽視するものであること

TOB価格がインベスコオフィスジェイリート投資口の価値に照らし合わせて不十分であること

インベスコの主張ではこれが一番まともなポイントかと思います。本質的な価値よりも割安な価格で買収を認めてしまうと既存の投資主への不利益につながることになります

だからこそ、インベスコは上場リートを運営している以上はしっかり本質的な価値が投資口に反映される施策を取る必要があるわけですが、結果としてはうまくそのギャップをスターウッドキャピタルグループにつかれてしまったということでしょう。

ただ、コロナという特殊事情によりJリート市場全体が大きく振り回された年でもあったので、インベスコに完全に落ち度があると考えるのも酷でしょう。

Jリートでも物流施設系や住宅系はかなり価格を戻しているという状況もあり、将来的な不安があると思われがちなオフィス特化というところで中々うまく市場アピールができなかったところもあるかと思いますので中々難しいかじ取りだったと推察します。

コロナで勃発。オフィス不要論の行方はどうなる?

本TOBによる非公開化の目的に疑義があり、リートの価値、投資主の共同の利益を毀損する可能性が高いこと

これは個人的には投資主利益というよりは運営会社としてのインベスコの利益と重なる部分に読めますので、反対理由としてはちょっと弱いかなと感じるのが正直なところです。

スターウッドキャピタルグループからするとTOB完了後は非公開化となり、既存の投資主はTOBで売却した後は、どのようなポートフォリオ運用を行っていこうが正直余り関係がありません。

本TOBは強圧性を有する手法によりなされるものであり、投資主の意思を軽視するものであること

これは1点目の理由と併せて”不当に安い価格で強引に投資口を買い取ろうとしている”という主張であればもしかしたらそうかもしれないということでしょう

インベスコは合わせてグループ会社からのインベスコオフィスリートの買付を発表

併せてインベスコはグループ会社によるインベスコオフィスJリート投資口買付も発表しました。

インベスコオフィスJリートのスターウッドに対する第一手を発表

前に書いた記事ではインベスコの対抗策としては以下を想定していました:

  • TOBは成立しないと高をくくり、放置
  • 非公開化後も運用会社として残れる様スターウッドキャピタルとしっかり契約し、TOBに賛同
  • ホワイトナイトもしくは例外的措置としてグループのバランスシートを使って非公開化、もしくはその折衷案

とりあえずは3つめの対応ということになります。ただよくよく考えるとインベスコはリートを非公開化するインセンティブはないので、緊急避難的に1/3超の持分を買い付けてスターウッドキャピタルのTOBを阻止することになるのでしょうか。

ただ、1/3を超えると確かTOB規制に引っかかることになるので本当にそこまで買い付けるつもりがあるのかは分かりません。

インベスコオフィスJリート今後の見通し

スターウッドグループによるインベスコオフィスJリート敵対的買収

状況は大きく変わっていないと考えます。すなわち:

スターウッドキャピタルグループからすると現在投資口はTOB価格である20000円を超える水準で推移しているので、期日の5/24までに大きな価格の動きが無ければ成立しない可能性があるということになろうかと思いますので、TOB価格を引き上げるかどうかが引き続きカギになろうかと思います。

インベスコの立場からすると、グループ企業から上場維持できる範囲での買い付けを行いながらTOBの行く末を見守るということでしょうか。ざっくり1/3以上を買い付ければスターウッドキャピタルのTOBを阻止できますが、今度はインベスコグループもTOBをかけなければいけません。

ちょっとテクニカルの部分ではどのように仕掛けていくのか興味があります。

新たな動きが表面化するのは期日までにスターウッドキャピタルグループが買収価格を引き上げたときかと考えます。

その時は上記で挙げたように他社ホワイトナイトか自社グループで一旦引き取る形で防衛する他思いつきません

【2021.5.20】インベスコが対応策発表しましたので記事追加しました↓
インベスコが関連会社によるオフィスリートTOB対抗策を発表



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