激務、クビリスク、色々ハードなイメージがある外資系金融機関ですが、一方で非常に高給であったり華やかなイメージもあります。
どうすれば就職できるのでしょうか?この記事では外資系金融の就職に興味があり以下の方にお勧めです。
こんな方におすすめ
- 外資系金融へあこがれがあるが怖いイメージがある
- より確実性の高い形で外資系金融へ就職したい
- クビリスクをなるべく避けた上で外資系金融へ就職したい
私はまさにこれに当てはまるマインドでしばらくは日系金融機関に勤務していましたが一念発起(最後はノリ)でまさにこのステップで外資系金融に転職しました。
Contents
外資系金融就職への個人的おすすめステップ
外資系金融へのおすすめステップは日系金融→(MBA)→外資系金融
私個人の意見ですが、まずは日系金融機関に就職してから転職のチャンスをうかがうのが好ましいと思います。
日系金融機関の投資銀行もしくは運用部門に就職できればベストで、そこで腕を磨き自信を付けます。やっている業務は外資系と大差ないのでそこで自信がつけば十分外資系でもやっていけます。
- 新卒または第二新卒で日系金融機関(投資銀行部門、投資・運用部門)に就職
- ひたすらスキルを磨く。
- もし可能であればMBA留学にチャレンジ
- 駐在もできればベスト、その上で外資系金融にチャレンジ
もし本当に外資系金融に行きたい場合はリテール(個人向け営業等)は避けた方がいいです。
入社して最初の配属先がリテールだった場合は頑張って法人ビジネスに異動する必要があります。
それが難しい場合は別の業界を選んでからMBA留学するか、リテールからMBA留学する必要があります。
投資銀行や運用部門に配属したとしてももしチャンスがあるならMBA留学にぜひチャレンジしてください。キャリアで成功する確度がぐんと上がります。
日系の投資銀行(M&A、ECM、DCM、カバレッジ)もしくは運用業界(アセットマネジメント)のどこかの部署でしっかりと経験と実績を積めば外資系へ転職する可能性がぐっと上がります。
必ずしもマストではありませんが、英語力もここで頑張って鍛えておきましょう。
もちろんこれには個人差があり、新入社員のうちから自信たっぷりで全く不安の無い方は新卒で外資系金融入ることが最短です。
ただ、特に外資系投資銀行は想像を超えるキツさで知力だけでなく体力も疲弊します。合わなければ心身を壊しかねません。
もちろん日系金融も決して甘くなく同じくらいきついところではありますが、本当に合わなければ異動などで自分にあったところに移るチャンスがあります意味ではまずは日系で腕試しという考えもありだと思います。
繰り返しますがだからといって日系金融をなめると痛い目にあいます。
会社に依存しないでいいという今の状況をフル活用するべき
昔と違い一度会社に就職したら定年まで勤めあげなければならない時代はとっくに終わっています。
給与分の仕事は頑張ってする必要がありますが何も遠慮はいりません。
キャリアを築く踏み台のつもりで日系金融に入ってしまって全く問題ありません。
そこが居心地がよく、長く勤めたいと思えたらそれはそれで非常に幸せです。
できれば外資系金融では経験するのが困難なMBA留学、海外駐在にチャレンジすべきだと思います。
ひとつ勘違いしてはいけないのは日系金融の質が外資系金融に必ずしも劣るわけではないということです。
海外のネットワークの強さ等は日系は中々バルジブラケット(ゴールドマンサックスやモルガンスタンレー等のトップ企業)の外資金融にはかないませんが、外資だから全てが上ということは無く、日系金融で要求されるレベルも非常に高くハードです。
そういう意味ではここで余り適性がないと判断できれば他の業界にトライすべきであると考えます。
外資系金融でのクビリスクは減らせるのか?
外資系金融で特に怖いと思われているのがクビリスクです。このリスクはゼロにすることは不可能です。
実際転職してから私の同僚も日本、海外問わずクビになっているのを見ています。
ただ、日系にいるから今後も安泰かといわれるとそれも怪しい状況です。リスクをゼロにすることはできませんが、減らすことはできます。
まず米系よりは欧州系を選びます。また、投資銀行よりは運用業界(アセットマネジメント)を選ぶと一般論としてはクビリスクを少し減らすことができます。
米系投資銀行が一番厳しいので例えばゴールドマンやモルガンスタンレーでクビになるリスクは相対的に高いです。実際に私の友人何人かクビになっています。
欧州系でも投資銀行のジョブセキュリティーはシビアですが、米系よりは若干マシな印象です。ただ、部門ごと消えてしまうことがあるのでそういうときはどうにもなりません笑。
運用業界(アセットマネジメント)は給与は投資銀行と比べると大分おとなしいですが、ワークライフバランスがとりやすく、投資銀行と比べるとクビリスクが低いです。
これはビジネスモデルに起因しています。運用業界は資産を預かり運用するビジネスなので、預かり資産が消えない(解約されない)限りは利益が一定でずっとあがっていく構造です。
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一方で投資銀行業務は案件ベースでフィーをもらう構造なので収益の上がり方は不安定になり、リストラの対象になりやすいです。ただし、アセットマネジメントも当然クビリスクがゼロになるわけではありません。
様々なリスクはあるものの外資系金融へチャレンジする価値はあり
私は日系の広義での投資銀行部門に配属され、そこで長年勤務した後、数年前に今の外資系金融に転職しました。
少し遅めの転職になりましたが、駐在もさせてもらえたし、非常にいいルートで転職できたと思っています。私は駐在を通してよりグローバルに展開している外資系で自分の実力を試してみたいという思いが一気に強くなり、転職を決めました。
ただ、最後はノリと勢いです笑。
もちろん早く実力で沢山稼ぎたいと思ったらすぐにでも外資系金融に転職するといいと思いますが日系企業でやりがいがあったり、周りの人間関係が良好(これめちゃくちゃ重要です!)だったりする場合は無理に転職する必要はないと思います。力を蓄えながら自分にあったタイミングで転職することをお勧めします。給与以外でも外資には外資の非常にいい部分があるのでぜひチャレンジしてみてください。
外資系金融就職にあたってのおすすめ書籍3選
ざっとピックアップしたものですが、外資系金融のイメージがわきそうなものを選んでご紹介します。もっといい書籍に出会えたらまたご紹介します。
これも有名な本です。投資銀行に絞ったところではありますが、働き方の雰囲気をつかむことができるかと思います。
外資系金融について、投資銀行業務の実際の仕事内容の「さわりのさわり」の部分は↓のエクセルに関する書籍で学べます。
仕事のつらさが分かる書籍は↓です。かなり古いですが結構有名な本ですね。国も違いますし就職の役には立たないと思いますがネタとしては面白いです。